百合M@Sカプ呼称の原理

カップリングと言えば、BLにおける掛け算の前後による宗教論争は割と有名な話だ。例えば、ラインハルト×キルヒアイスキルヒアイス×ラインハルトでは受け攻めが反対で、受け攻めが反対になっているカップリングは認められないというのは良く聞く話である。
一方、アイドルマスターのユニット・カップリングの呼称では、ひらがな4〜5文字程度にまとめる文化があるが、その際にはカップリングの前後よりも音韻的な事情が優先される傾向がある。明文化出来る傾向をいくらか挙げてみる。

  • 同文字結合則:ひらがな表記で末尾と先頭が同じ文字に出来る場合、重ねてカップリング名にする

例としては、「やよいおり(やよ-い-おり)」「アイネリア」「ことりつこ」「いおりつこ」「ちはやよい」「まことり」。

  • 母音調和*1:名前末尾と先頭の音素の母音が同じに出来る場合、つなげてカップリング名にする

例は「あずゆめ(az-u-(y)-u-me)」「すずゆめ」「ちはまこ」「はるゆき」「まいぴよ」「みきりつ」

  • 独立母音に関わる禁則:独立母音(あいうえお)が連結部に入ることは嫌われる傾向がある

例は「ちはれい(☓れちは )」「あずまこ(☓まこず)」「あずりつ(☓りつず)」「あみまこ(×まこみ)」
また中でも、ある音素の母音と同じ独立母音が後に続くパターンは強く嫌われる。例えば、「いおれい(☓れいいお)」「あずちは(☓ちはあず、chi-ha-a-zu)」「いおえり(☓えりお、e-ri-i-o)」
例外は「すずえり」。

で、どういうことだってばよ

結論から述べれば、言葉の響きによる百合ゆりしさを増幅するためだろう。

そもそも何故カプ順よりもが音韻優先されるかと言えば、百合カップリングの前後は可換なケースが多いことによる。
参考出品: http://d.hatena.ne.jp/tackman/20090821/p1
ユリスキーが百合に求めるものは、いちゃいちゃらぶらぶべったりしているものであることが多い。その上でカプ名からそれらのゆりゆりしさを表そうとすれば、同文字を結合させたり母音調和をさせたりするのは自然な流れと言えるのではないか。
一方で日本語的な響きの悪さを回避するため、独立母音に関わる禁則が自然に適用されていったと考えられる。響きが悪い音素の並びではゆりゆりしさを十分に表せないことを考えれば、これは当然の流れと言える。

補足

前掲のカップリング一覧のうち、上記の傾向に当てはまりも反例にもならないものはだいたい半分くらいある。このエントリで述べている法則が全てに適用される、と主張するつもりもない。
また、涼を含む男性が絡むカップリングは非可換であるケースが多いので、今回は分析の対象外としている。

         ,.. ''' "" ''‐:.::.=-:....、
        〃        ` :..ヽ :: .:、
          }           i:.: :: ..: ヽ
       l           i: .: .: :. .:ハ
       ;' ,,.,、  ,,,....,,,,,,     ト: : .: ノ ::i:i
       ', rtt)   ィッュ、ヽ   {;: :.::. .r-、:l
         l ,ィ′   `=-'     ノ : .:ソ  ,リ
         l ′  、       ;::.:i''"  〃
        |_ ゝ-‐'       ノ::;i..:l `-ノ
        {:.:,ィ竺_:.::.:.:ヽ  ノ:.:. :..::! /
        ノ: :. ノ:. : :.ヽ:. .}:.:v/:.. :ソ |
       }:..::.. :.:: ..:. :..:.}:. i:.ソ::''"  ト、
        Y:.:. :;:.. : .:. .ノ''"     イ:ハ
         `〉'''l     _ - ':..:.:.:.:.:.:.:..、
       _ ノ:.:./⊥__ -‐ _:..:.:..:.:..:.:..:/:.:.:.ヽ
     ,. ..:.:.:.:/:.::/7;;;;;;;;;ヽ,.:.:.:.:..:.:.:.:../:.:.:.:.:.::..::ハ
   /:.:..:.:.:/:.:.//;;;;;;/:.:..:..:|丶:::/:.:.:.:..:.:..:.::.:..ハ
  ,.:i.:.:..:.:.∧:.:..:レ;...:.´.:..:.:.:.:.:」:..:.:.:.:...:.:..:.:.:..:.:.:..:...:.:::}
       ユリスキー[F .Yurisky]
        (1882〜1943 ロシア)

*1:言語学での母音調和とは全く別物です、言葉の響きがいいから拾ってきただけですサーセン