『ネットワーク工学』れびゅー

読んでからもう2ヶ月くらい経ってるけどまあ書いとこうということで。ぶっちゃけこの本はこき下ろし気味になります。以下アマゾンに投稿したれびゅーのコピペ。

ネットワーク工学という名前ですがサブタイトルにあるようにインターネットの技術についての概論本です。恐らく筆者が大学の講義で教えた内容をベースにしているものと思われます。
ディジタルとはなんぞやというところから始めてネットーワークアーキテクチャの抽象的な概念(クライアント-サーバとピアツーピア、ベストエフォートとギャランティードなど)を語り、それからIPなどの具体的な技術の解説に入り、OSI参照7層モデルのなんちゃら層の説明を開始します。さらに後半では、ピア・ツー・ピアシステムやセキュリティ、ガバナンスの項目で独立した章を作っており、本書の特色となっています。数式は全く出てきませんが、意図的に数理的な側面は削ったのだと思われます。
ここから主観的な評価になりますが、この手の本はページ数的な制約具体的な技術についてあまり書けないかわりに数十年変わらないだろうと思われる概念の密度を高くできるはずなのですが、本書は実に中途半端に「現在の」技術について書かれています。10年後には陳腐化しているかもしれないことについて記述が、明日から現場で役には立たない程度の詳しさで記述されているわけです。もしかしたらインターネットという技術が新しい?からこのような本になったのかもしれませんが、今日の技術の詳細はもっと分厚くて頻繁に最新版の出る書籍に潔く譲った方がよかったのではと思われます。そういうわけで概念を知る本としては中途半端、具体的な技術を知るにも薄いということで星3つの評価としました。

ちなみに自分が教科書とかのレビューをする基準は(マトモな)レビューがない、です。まあ自分のものでもないよりはいいだろう的な。